今回のトピックス、「温室効果ガス排出量09年分」「環境破壊の損害530兆円、国連」「環境汚染の代償は年間12兆円、中国」「南アのサイ」「スマトラウサギ」「外来オオカミ導入?」「女川原発」「もんじゅ」、ほか。

更新の間があき、失礼しました。
おそくなりましたが、明けましておめでとうございます。

年末年始の私事と仕事を優先して、ブログを後回しにしてしまいました。
いつもご訪問いただき、ほんま感謝です。
今年もぼちぼち始めていくので、よろしうです。


では、スクラップを。
今日は2010年12月31日までの日付のものからチョイスします。
今年に入ってからのモノは、明日以降に回します。


◆ ◆みんな大好き、地球温暖化の話題◆ ◆ 

12月28日 毎日新聞
温室効果ガス:「京都」達成の水準に 09年度排出量、景気後退で5.7%減 
 http://mainichi.jp/life/ecology/archive/news/2010/12/20101228ddm003040135000c.html

他、共同辺りも扱っていたような気がするけれども、流石に記事残していられなかった(すんまへん)。

>排出量のうち、産業や家庭での燃料・電力使用による「エネルギー起源」は前年度比5・6%減の10億7500万トン。とりわけ工場など産業部門が同7・9%減と急減し、90年度比では19・9%減となった。オフィスなど業務部門も前年度比6・6%減らした。 

理由はやっぱ景気低迷とか。夏の酷暑や景気回復の加減によっては、あっちゅー間に元に戻る可能性もありそうやねんて。


12月30日 共同通信(goo経由)
環境破壊の損害530兆円 温暖化で08年、国連 
 http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/nation/CO2010123001000401.html

この話題も断続的にポツポツ出るんだけれども。

地球温暖化や大気汚染など、人間活動が原因の環境破壊による2008年の損害額は約6兆6千億ドル(約530兆円)に上り、世界の国内総生産(GDP)総計の11%にもなるとの調査結果を、国連環境計画(UNEP)の研究グループが30日までにまとめた。UNEPは、現在の傾向が続けば50年の損害額は4倍超の28兆6千億ドル余りに上ると推定。「放置することは今後の世界経済にとって大きなリスク」と警告した。 

目先の銭、ケチってたらあかん、ということや。

(同類。温暖化やあらへんけど)
12月30日 Record China(yahoo! 経由)
環境汚染の代償は年間12兆円近く―中国 
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101229-00000014-rcdc-cn



◆ ◆希少種・絶滅危惧種◆ ◆ 

12月27日 AFPBB
南アでサイが激減、背景にハイテク犯罪組織と迷信 
 http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2780710/6609453

ライナ……(涙。

>また、サイの角は、ワシントン条約(Convention on International Trade in Endangered Species、CITES)のもとで取引が禁止されているにもかかわらず、アジアでは伝統薬としての需要が依然として高く、密猟横行の要因となっている。中国ではサイの角の粉末が解熱剤として珍重されており、1本7万ドル(約580万円)で取引されることもある。 

ベトナムでは最近、サイの角の粉末を服用するとがんが治るという迷信が広まっており、昨今の経済成長とも相まって、サイの密猟を後押ししているとの報告もある。 

迷信をうのみにする情報弱者は、こんなところにも。

>南ア政府は10月、密猟取締りのための野生動物犯罪捜査班を立ち上げた。公園側も、サイの角をあらかじめ切り取るなどの対策を行っている。 

>だが、ある野生動物保護活動家は、「南アフリカでの取締り強化は、密猟者をほかの地域に移動させているだけかもしれない」と危惧(きぐ)している。 


12月28日 朝日新聞
「幻のウサギ」すむ森、再生へ スマトラでWWF計画 
 http://www.asahi.com/science/update/1228/TKY201012280226.html

ネタ元のWWFで、もうプレスリリースが。

12月27日 WWFジャパン 
「トラウサギ?」幻のウサギがすむスマトラの森 
 http://www.wwf.or.jp/activities/2010/12/958127.html

ちょいと注目しとく。下は朝日の記事からの引用。上のWWFのサイトはお目通しを推奨。

スマトラウサギは、体に独特の黒い縞(しま)模様があり、体長40センチほど。スマトラ島だけに生息する固有種のウサギで、標本は世界で十数体しかない。夜行性で、植物の茎や葉を食べて暮らしている。 

国際自然保護連合(IUCN)が絶滅危惧種に指定しているが、人前になかなか姿を現さず、個体数や繁殖生態などはよく分かっていない。 

>WWFは「スマトラ島では1985年から2007年の間に、製紙原料を得るための伐採や農地への転換などにより、少なくとも48%の森林が失われた。国立公園内でも違法な森林伐採が行われ、スマトラウサギの生息を脅かしている」と指摘している。  

スマトラ島の森林を保全することは、スマトラウサギだけでなく、絶滅の危機にあるスマトラサイやスマトラトラといった希少動物の保護にもつながるという。 



◆ ◆侵入種・移入種・外来種◆ ◆  

12月30日 読売新聞
オオカミでイノシシ駆除、計画に「危険」指摘も 
 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101230-OYT1T00302.htm

なんという「木を見て森を見ず」なことを。イノシシが増えている理由は別に天敵が減ったことだけではないというのに。根本の原因を解決せず目先のことだけで外来種を入れるとは。

大分県環境保全審議会委員のNPO法人・おおいた生物多様性保全センターの足立高行理事長は「元来、生息していない動物を持ち込み、生態系が崩壊した例は数多い」と指摘する。沖縄では、ハブの駆除のため、マングースをインドから持ち込んだところ、天然記念物のヤンバルクイナなどの被害が相次いだ。 

>また、環境省野生生物課も「オオカミが人や家畜を襲わないという証明はされていない」としており、豊後大野市に隣接する竹田市で60頭の肉牛を飼う畜産業釘宮永路さん(50)は「牧草を食べに頻繁に現れるシカやイノシシを追い、オオカミが人里に下ってこないか」と表情を曇らせる。 

里山の在り方、農村の運営、さらには農業の形態などで害獣を増やしている例はゴマンとあると聞く。そういうとこほったらかしにしても、イノシシは多分減らないかと。
というかこれ、イノシシの被害に加えて外来オオカミの被害も加算されそう。



◆ ◆昨年末の原発さんとそのおともだち◆ ◆ 

12月28日 読売新聞
女川原発、原子炉内の燃料棒から放射性物質 
 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101228-OYT1T00876.htm

28日、女川原発3号機で、原子炉内の燃料棒から放射性物質が周囲の水に漏れ出した可能性があるとの発表。27日、タービンの動力となる蒸気中のガスに含まれる放射性物質の濃度の測定値が、通常より最大で50倍も高かったという。炉内の燃料棒に微小な穴が開いたのが原因とみられる。


12月28日 読売新聞
もんじゅトラブル、非常用ディーゼル発電機に傷 
 http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20101228-OYT1T00823.htm

12月29日 朝日新聞
もんじゅ、非常用発電機内に亀裂 シリンダーに7本 
 http://www.asahi.com/national/update/1229/OSK201012290037.html

2010年8月に炉内中継装置が落下したことも記憶に新しい、高速増殖炉もんじゅ」で、28日、非常用ディーゼル発電機のシリンダー部に少なくとも7本の亀裂が見つかった。28日午前に突然、排ガスが漏れ出したとのこと。
当該の発電機は、外部からの電力が途絶えた際に原子炉を冷やす機器の電源として使用するもの。12本の鋳鉄製シリンダー中2本を分解点検していて発見。


(以下、追加項目!、失礼!!)

◆ ◆新種! ◆ ◆
12月27日 ナショナル ジオグラフィック
鼻先が二股のコウモリ、未知の大メコン 
 http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2010122701&expand

12月27日 ナショナル ジオグラフィック
岩を“吸う”ナマズ、未知の大メコン 
 http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2010122702&expand

12月27日 ナショナル ジオグラフィック
牙のないヘビ、未知の大メコン 
 http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2010122703&expand

12月28日 ナショナル ジオグラフィック
頭がはげたヒヨドリ、未知の大メコン 
 http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2010122801&expand

12月28日 ナショナル ジオグラフィック
コオロギガエル、未知の大メコン 
 http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2010122802&expand

12月28日 ナショナル ジオグラフィック
バナナの新種、未知の大メコン 
 http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2010122803&expand

いかん、積み残しするところやった。昨年末の、ちょっとした嬉しいニュース。

>大メコン圏は世界有数の大河であるメコン川流域のカンボジアラオスミャンマー、タイ、ベトナム、中国にまたがる地域。新種の多さは、生物学上の重要な“ホットスポット”大メコンを改めて印象付ける結果となった。

>大メコン圏では次々と新種が発見されているが、一方で人知れず消えてしまう種もあると専門家らは懸念している。最近の悲劇的な例では、局所絶滅した可能性が高いジャワサイや、激減の一途をたどる野生のトラなどがある。  

生キロ!!! 


◇ ◇ ◇

年末の約4日分(だいたい28〜31日)なんですが、
さすがに年末年始は記事が少なかったので、
あまり貯めこまずに済んだかたちとなりました。


余力があれば深夜に今年分の更新、といきたいところですが、
明日になるかも。
ご容赦をば。


そして、今年もよろしくです。


では。

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