今回のトピックス、「チベット高原の氷河消失」「充電池で楽器」「自然エネルギー導入の条件とは?」「環境税続報」「ケニアの外来種ゴマギク」「フロリダノマナティ」「クニマス」「温暖化対策でホッキョクグマを守れ!」「温暖化で交雑が進む」「岡山で新種アリ」「マダガスカルの新種キツネザル」「志賀原発1号機」「玄海原発プルサーマル」「チェルノブイリを観光化?」、など。
……長く間があいてしまいました。
まさかここまで、とは思いませんでしたが。
とりあえず、今日は溜まっているスクラップの消化を目指します。
来週も不定期更新です。
◆ ◆みんな大好き、地球温暖化の話題◆ ◆
12月14日 Record China(yahoo! 経由)
祁連山脈の氷河、年平均10億立方メートルが消失―中国
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101214-00000006-rcdc-cn
>中国科学院の研究によれば、同地区ではこの20年、年平均10億立方メートルの氷河が消失しており、2平方キロメートル前後の小規模な氷河は2050年までに全滅、比較的大規模な氷河も一部が残るのみになると
うわぁ……(絶句。
◆ ◆省エネどっとこむ◆ ◆
12月13日 朝日新聞
音楽だってエコ 充電池使った楽器や電源、発売相次ぐ
http://www.asahi.com/business/update/1207/OSK201012060190.html
おお、これは面白い。
>乾電池の使い捨てを抑えられるうえ、電圧変動が少なく音質向上にも一役買う。
ふむふむ。メモメモ。
◆ ◆自然エネルギー系◆ ◆
12月17日 毎日新聞(yahoo! 経由)
富岡市:太陽光発電「ただちに導入可」は4校のみ 水力はゼロ−−検証 /群馬
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101217-00000056-mailo-l10
うむむ。理想通りに行くとはいかない件について。
>太陽光発電については、施設の耐震性、日照条件、屋上の形状などを調査。A〜Dの総合評価でA(ただちに導入可能)と判定されたのは富岡小、額部小、吉田小、西中の4施設だけだった。B(耐震工事終了後に導入可能)も2カ所にとどまり、C(日照調査または耐震構造の再計算後に導入可能)は11カ所、D(老朽化が著しく耐震補強工事の予定がない)は4カ所だった。
>一方、マイクロ水力発電については、大塩湖や宮崎浄水場などで調査。AとBは該当がなく、C(設置には詳細な調査が必要)が5カ所、D(設置に適さない)が4カ所だった
小中学校17校と公共施設21カ所の中でこれだけとは。比率低っ!
◆ ◆ヒトの経済活動と環境影響◆ ◆
12月16日 毎日新聞
環境税:3年半で段階的に 来年10月導入、きょう大綱決定
http://mainichi.jp/life/ecology/archive/news/2010/12/20101216ddm002010065000c.html
12月16日 時事通信(yahoo! 経由)
企業に減税、個人に増税=環境税や雇用促進税制を導入―11年度税制大綱決定
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101216-00000093-jij-pol
個人用メモ。後でネタ元調べておかないとあきまへんな、これ。
◆ ◆侵入種・移入種・外来種◆ ◆
12月14日 ナショナル ジオグラフィック
ケニア、外来種ゴマギクが生態系を破壊
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20101214005&expand
毒性も強いらしい。
>毎年季節の変わり目になると、膨大な数のヌーがシマウマやガゼルなど他の動物を引き連れて100万頭を超える大きな群れで大移動を開始する。草と水を求めてタンザニアのセレンゲティからマサイマラ国立保護区へと北上するのだ。動物たちは途中の在来植物に依存して移動する。
そこに、このゴマギクがはびこってしまうと……
>ゴマギクがケニアで最初に確認されたのは1960年代。輸入穀物に混入して侵入したと言われている。土壌や気候などの条件を問わず成長し、繁殖力も高い。最も危険度の高い外来種に名を連ね、ケニア以外にもエチオピアや南アフリカ、モザンビーク、ウガンダなど、アフリカ大陸の他の地域にも広がっており、オーストラリアにも勢力範囲を広げている
一刻も早い対応が必要とのこと。
◆ ◆希少種・絶滅危惧種◆ ◆
12月13日 ロイター
米フロリダ州のマナティー、寒さで死亡個体数が過去最高
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-18595920101213
悲しい。でも見出し訳文はここ、「最多」が筋だろーに。
>同州海域に生息するマナティーの2010年の死亡頭数が699頭となり、過去最高を記録したと報告した。
>報告書によると、このうち244頭が寒冷な気候による病死で、死因が特定できない271頭の多くも、気候が原因で死に至ったとみられる。
例年ならボートとの衝突の方が死亡数が多いとのこと。
12月15日 朝日新聞
クニマス絶滅してなかった! 生息確認、さかなクン一役
http://www.asahi.com/science/update/1214/TKY201012140527.html
12月15日 朝日新聞
クニマスの地元・田沢湖、深い喜び 70年ぶり再発見
http://www.asahi.com/science/update/1214/TKY201012140539.html
12月16日 河北新報(goo経由)
クニマス生存 絶滅の固有種 70年ぶりに発見
http://news.goo.ne.jp/article/kahoku/nation/20101216t75007.html
この件、「さかなクン」という有名人が噛んでいるせいか、やたら報道が多かったんだけれども、冷静っぽそうなところだけ残して。
>クニマスを研究してきた秋田県立大の杉山秀樹客員教授(60)は「発見はいいことだが、本来は田沢湖だけに生息していた魚が今はもうすめないということが重要」と指摘。「田沢湖のクニマスを絶滅させたのは人間。これを機に田沢湖の水質について考えなければならない」と強調 (河北新報)
>杉山教授は「遺伝学的に高度な分析ができるようになり、形態学的には判別がつかなかったことも可能になったのだろう」という。「ただ田沢湖のクニマスが絶滅したのは事実。いわば国内産外来種だ」 (朝日)
それを言うなら、「国内移入種」の方がまだ適切かと。
12月16日 ロイター
炭素排出抑制でホッキョクグマへの悪影響回避
http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPjiji2010121600294
12月16日 時事通信
ホッキョクグマの絶滅阻止可能=温室ガス削減で―米地質調査所
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101216-00000009-jij-soci
または
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/life/science/jiji-101216X424.html
12月16日 共同通信(goo経由)
ホッキョクグマまだ救える 早めの温暖化対策で
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/life/science/CO2010121501000661.html
ネイチャーに出た報告から。
>ホッキョクグマは、主に海氷の上からアゴヒゲアザラシなどを捕らえて食べるため、海氷の減少で深刻な影響を受ける。北極海の海氷面積は2007年夏の終わりから秋の初めにかけ、観測史上最小を記録。 (時事)
>夏季の海氷の融解は不可逆的な水準にまで進んだため、ホッキョクグマは絶滅するとの悲観的な主張とは対照的に、米地質研究所(USGS)のホッキョクグマ専門家だったスティーブ・アムストラップ氏を中心とするチームは今回の報告で、炭素排出の抑制で地球の温度が下がり、北極海の海氷が再び形成されると結論付けている。 (ロイター)
>「人々はできることは何もないと考えれば、何もしない」 (ロイター)
どちらのモデルも、将来の「予測」でしかない件について。とにもかくにも、まずはできることからどんどんと手をつけていかないとあかんねん。
しかし。
12月16日 ナショナル ジオグラフィック
雑種のクマ、北極のハイブリッド
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2010121601&expand
12月16日 ナショナル ジオグラフィック
イルカとイッカク、北極のハイブリッド
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2010121602&expand
12月16日 ナショナル ジオグラフィック
アザラシの交雑、北極のハイブリッド
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2010121603&expand
12月16日 AFPBB
シロクマも「雑種化」、気候変動で北極圏ほ乳類の異種交配進む
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2779884/6589031
AFP、シロクマやのうてホッキョクグマ言いなはれ。
それはとかく、結構深刻。人為的な要因で交雑が各地でいろいろな生物に起こっているという事例。生物多様性の崩壊にもなりかねん、これ。
>アメリカ、アラスカ州ジュノーにある国立海洋哺乳類研究所(National Marine Mammal Laboratory)の生物学者で、研究チームのリーダーを務めたブレンダン・ケリー氏は異種間ハイブリッドについて、「絶滅危惧種にとって、とどめの一撃になる可能性がある」と話す。ケリー氏によると、個体数が十分なら心配する必要はない。だが、「人間活動の影響により野生生物の生息環境が急激に変化すると、絶滅する種が一気に増加する可能性は非常に高い」という。 (ナショジオ)
>論文は、ハイブリッドは第2世代の段階に入ったと報告している。今年カナダで、ハイイログマの父親とハイブリッドの母親に生まれた小グマが確認されている。 (ナショジオ)
◆ ◆新種! ◆ ◆
12月13日 朝日新聞
裏山のアリ、遺伝子調べたら新種 岡山大院生ら発見
http://www.asahi.com/science/update/1210/OSK201012100092.html
>見た目が似ている別のアリと混同されていたが、遺伝子を調べると別種と判明。国内では約3年ぶりの新種アリで、専門誌に先月掲載された。
身近な自然にも神秘は満ちている。
12月16日 ナショナル ジオグラフィック
新種キツネザルを発見か、マダガスカル
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2010121604&expand
写真、かわええ。
>体の大きさはリス程度で、ロックミュージシャンのヘッドバンギングを彷彿させる独特の行動を見せるという
↑ナニコレ? 気になるぅ〜
◆ ◆今週の原発さんとそのおともだち◆ ◆
12月13日 時事通信
志賀原発1号機、制御棒トラブル=再び手動停止―北陸電
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-101213X992.html
または
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101213-00000107-jij-soci
12月14日 毎日新聞(yahoo! 経由)
志賀原発:1号機停止へ 制御棒45センチ余分に抜く 放射能漏れなし /石川
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101214-00000244-mailo-l17
冷却材再循環ポンプの一部で異常がみられたことから2日に原子炉を停止、12日に再起動したばかりの志賀原発1号機で、13日、制御棒が想定より余分に抜けるトラブルが発生したため、14日に再度停止すると発表。
12月17日 毎日新聞(yahoo! 経由)
玄海原発プルサーマル:3号機、放射性物質上昇 市民団体、県に要望 /佐賀
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101217-00000176-mailo-l41
>要望書では、九電は過去の放射性物質漏れ事故で、燃料のどの部分から漏れているかまで調べないなど安全軽視の態度を取っていると指摘。原因の徹底究明と調査過程を透明にするための情報公開を
同意。
12月14日 CNN
原発事故のチェルノブイリ観光を解禁へ ウクライナ
http://www.cnn.co.jp/world/30001211.html
ある意味、今週一番腰を抜かしそうになったニュース。
>ウクライナ政府は周辺の半径30キロ以内を立ち入り禁止区域に指定して一般の立ち入りを制限していたが、この制限の撤廃計画を12月21日に発表する。バロガ非常事態相が明らかにした。
いや〜いくら廃墟ファンであったとしても(って自分はそうではないが)これはどうにもオススメできないコース。寿命を大事に考えるのであれば。
◇ ◇ ◇
気にしつつもクリップから外したものもありますが、
とりあえず積み残しは一応消化したかと。
来週はもうちょっとクリッピングのペースをつくれるよう、頑張ります。
(さて、もっとスクラップが大変なことになっている猫ヒゲ ブログに手をつけないと……)
それではまた、次回に。
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