今回のトピックス、「COP15の報道偏向?」「温室ガス、総排出量で規制」「排出量取引」「中国の生態的足跡」「温暖化と厳冬は両立する」「ソバは虫媒花」「海水で灌漑……?」「新燃料の普及は石油枯渇の100年後」「陽光発電で電動自転車充電」「木質バイオマスがんばる」「川崎の風力発電」「登山道整備と山への環境負荷のカンケイ」「奄美の希少種」「ライチョウ調査」「新種のイカはセクシーだ」「柏崎刈羽原発7号機」ほか。
1日飛んだだけなのですが、記事が多い、多い……
◆ ◆みんな大好き、地球温暖化の話題◆ ◆
11月15日 ロイター
COP15首脳会議の報道は科学軽視=英大学研究所
http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPjiji2010111500256
>昨年12月にコペンハーゲンで開かれた国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)首脳会議の報道の分析結果を発表。主として気候変動を科学的側面からとらえた報道は全体の10%にも満たなかったと指摘した。
>約120カ国の首脳が集まったが拘束力ある枠組み作りができなかったCOP15のドラマの背景として科学が十分に報道されなかったとし、その多くは、地球温暖化が人為的なものではないことを示しているとされた英国の大学のEメールが盗まれたことなどに費やされたと述べた。
>調査対象となった12カ国の中で印刷媒体で首脳会議報道が最も多かったのはブラジルとインドで、以下オーストラリアと英国が続いた。逆に少なかったのはナイジェリア、ロシア、それにエジプトだった。
……と報道を使って報告してまんねん。
それにしてもみんな、陰謀論好きやねんな。
11月16日 時事通信(yahoo! 経由)
温室ガス、総排出量で規制=電力は発電量基準に―環境省
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101116-00000117-jij-pol
>中央環境審議会(環境相の諮問機関)の小委員会で、2013年度からの実施を目指す国内排出量取引制度について、温室効果ガスの総排出量を規制する方式を制度の骨格とする方針
とのこと。メモメモ。
11月17日 毎日新聞
排出量取引制度:産業部門負担、年700億円 環境省が試算
http://mainichi.jp/life/ecology/archive/news/2010/11/20101117ddm002040088000c.html
>省エネ機器を13〜15年で更新すると仮定すると、産業部門は年間2600億〜2700億円、業務部門で同約400億〜700億円の一時支出が必要になるが、省エネ効果でその大半を回収できる。
なるほど〜メモメモ。
11月16日 ロイター
中国、生活環境が著しく悪化=WWFの「生態的足跡」報告
http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPjiji2010111600381
11月17日 Record China(yahoo! 経由)
中国、CO2排出と都市化問題の解決が重要に―WWF
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101117-00000015-rcdc-cn
中国語でエコロジカルフットプリントは「生態的足跡」か。
>07年に中国が消費したのと同程度の資源を世界全体が消費すれば、1.2個分の地球が必要になり、03年当時の0.8個分を大幅に上回っていると試算した。 (ロイター)
>ちなみに世界の消費が米国のそれと同じになれば、地球4.5個分が必要で、インドのそれと同じならば0.5個分になるという。 (ロイター)
11月17日 ロイター
欧州の厳冬、気候変動による海氷縮小が原因か=ドイツ研究所
http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPjiji2010111700304
>「昨冬や2005年〜06年の冬の寒さが厳しかったことは、地球温暖化の全体像と矛盾していない。むしろ全体像を補完しているのだ」
地球の気候の大きな仕組みについてすら、ヒトが知っていることはほんのささいなことでしかなく。
◆ ◆最近流行りの生物多様性◆ ◆
11月17日 毎日新聞(yahoo! 経由)
<生物多様性>ソバの結実率に貢献 森林総合研が発表
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101117-00000030-mai-soci
>ソバ畑の半径3キロ圏に約15平方キロの森林があるソバ畑で花粉を媒介したニホンミツバチは平均3匹だったが、20平方キロでは8匹と増えた。他の昆虫では、ソバ畑の半径100メートル以内に約1ヘクタールしか森林や草地がない場合は平均15匹だったが、2ヘクタールでは約30匹と倍増した。
>結実率をみると、ソバ畑の半径100メートル以内の森林・草地面積が1.1ヘクタール、半径3キロ圏の森林が12平方キロの場合は16%だった。これに対し、ほぼ2倍の密度の森に近接した畑では23%と高かった。
ちょっと興奮。地味な記事だし地味な研究だと思うねんけども、コレは重要。うん。
◆ ◆世界の水不足◆ ◆
11月17日 サーチナ(yahoo! 経由)
「海水で新疆の乾燥解決」構想に専門家が反対「災害もたらす」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101117-00000018-scn-cn
うわ。こりゃ確かに環境に悪そう。つか、頭悪そう。
>李沢椿中国気候センター元主任は、「蒸発した水分で湿潤化」との考えが、そもそも間違っていると指摘。蒸発した水分が大気中に占める割合はごくわずかで、現地の水と大気の循環を変化させることはできない上に、大気の流れで水蒸気が他の地域に出て行ってしまうことを考えれば、「現地に降水をもたらすことは、ありえない」と
他にも環境に悪そうな予測が、イロイロと。
◆ ◆石油とエネルギー消費◆ ◆
11月16日 AFPBB
新燃料の普及は石油枯渇の100年後、株式市場から予測 米研究
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2775478/6470349
>米カリフォルニア大学デービス校(University of California, Davis)の研究チームは、米国、欧州、オーストラリアの株式市場に上場している石油会社25社と代替エネルギー会社44社の株価を分析して、石油枯渇後のエネルギー需要を代替燃料が補えるようになる時期を予測した。代替エネルギー会社とは、エタノール、バイオ燃料、燃料電池などを製造または開発する会社とした。
>今回の研究によると、世界の石油埋蔵量が2008年の推計値である1兆3320億バレル、1日の石油消費量が8522万バレル、石油消費量の年間伸び率が1.3%とした場合、石油は2041年までに枯渇するという。現在の株価を複雑な方程式に当てはめたところ、代替燃料が世界で広く利用できるようになるのは2140年以降という結果が出た。
石油の代わりに原子力、とかって言っているヒト、原子力がつくれるのは電力だけやで〜。しかも、石油がないと、原発建てられへんで〜。
◆ ◆自然エネルギー系◆ ◆
11月16日 レスポンス(yahoo! 経由)
太陽電池で電動アシスト自転車を充電 京セラがシステムを開発
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101116-00000011-rps-bus_all
11月16日 japan.internet.com(yahoo! 経由)
電動自転車のための充電ステーション、京セラと KCCS が開発
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101116-00000017-inet-inet
11月17日 フジサンケイビジネスアイ(yahoo! 経由)
太陽光発電で電動自転車充電 京セラが開発
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101116-00000039-fsi-bus_all
地域で発電、地域で消費。これが一番理想的かもしれへんな。
11月16日 毎日新聞(yahoo! 経由)
東北電力:来年12月から、発電所で木質バイオマス燃料 能代・地場材を活用 /秋田
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101116-00000098-mailo-l05
11月17日 毎日新聞(yahoo! 経由)
東北電力:CO2、5万トン削減 バイオマス燃料年6万トン−−導入概要 /福島
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101117-00000127-mailo-l07
秋田、福島。それぞれの地域で、それぞれの木材で。
11月16日 カナロコ(yahoo! 経由)
日吉合同庁舎に風力発電機デビュー、点灯式に児童も参加/川崎
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101116-00000048-kana-l14
風力とは。太陽光は結構増えてきたけれども、都会の川崎ではかなり珍しいような。見たところ発電量は小さそうだけれども。
◆ ◆山岳の自然環境◆ ◆
11月15日 朝日新聞
山に優しい登山道、広がる 水の流れに配慮し、造り直し
http://www.asahi.com/national/update/1113/TKY201011130169.html
>雨や雪解けの水が、山の形状に沿って流れていく――。そんな自然の姿を損なわないよう、工夫しながら登山道を造り直す取り組みが各地に広がっている。歩きやすさを優先するあまり、水の流れを邪魔して土の浸食を起こしたり、木々の後退を招いたりした従来の登山道に代わる「近自然工法」だ。
フムフム、参考になる。メモメモ。
◆ ◆希少種・絶滅危惧種◆ ◆
11月16日 朝日新聞
奄美の渓流、希少植物が壊滅状態 豪雨災害から1カ月
http://www.asahi.com/national/update/1116/SEB201011160012.html
>流域の固有種や絶滅危惧(きぐ)種は群落が壊滅状態。植物が着生して緑色だった岩場は、灰色の岩肌が露出していた。想定外の雨量で濁流と化した川に削り取られたようだ。
国内では同島でしか確認例のないアマミカタバミは数株を残してなくなっていた。島の固有種で国内希少野生植物種に指定されているアマミデンダも確認はできたが、従来の1〜2割ほど。同じく固有種のシダ植物コビトホラシノブは確認できなかった。
どれも環境省が「ごく近い将来絶滅のおそれがある」と最高ランクの絶滅危惧1A類に分類し、島のごく一部でしか確認されていない植物だ。
もちろん、まだ残された自然はある。何とかしないと。
11月17日 毎日新聞(yahoo! 経由)
ライチョウ:薬師岳に113羽生息 減少も「環境は良好」 県17年ぶり調査 /富山
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101117-00000222-mailo-l16
>研究会は「薬師岳のなわばりの限界数は52前後。ライチョウの生息環境は良好に保たれていると考えられる」としている
それにしても、凄く狭い環境やねんな……厳しい。
◆ ◆新種! ◆ ◆
11月17日 ナショナル ジオグラフィック
新種の“スレンダー”な発光イカを発見
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20101117003&expand
>今回の新種発見は、2009年9月から6週間にわたって実施された調査クルーズの成果の1つである。この調査クルーズでは、70種以上のイカを観察しており、1年以上たってようやく調査結果の報告が始まったところだ。
>調査クルーズで観察されたイカはほとんどが既知の種であったが、今回の新種を含め、完全な新種がいくつか含まれているようだ。「ほかにも新種と思われるものがあり、現在分析中だ。この新種が最初の報告対象となったのは、一番大きく、一番“セクシー”だったからだ」。
セクシー! ……イカ娘かいな?
◆ ◆今日の原発さん◆ ◆
11月17日 時事通信
柏崎7号機で原子炉水漏れ=外部影響なし、監視強化―東電
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101117-00000133-jij-soci
または
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-101117X344.html
11月17日 読売新聞
柏崎刈羽原発で水漏れ、外部に放射性漏れなし
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101117-00000943-yom-soci
または
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20101117-567-OYT1T00943.html
16日午後、営業運転中の柏崎刈羽原発7号機で原子炉水が漏水。漏水の水量は約4リットル、漏れた原子炉水に含まれる放射能量は約100万ベクレル。
◇ ◇ ◇
あまりの多さに、頭がパンクしそうなんですが、
明日の更新はほとんど無理なので、
早くても明後日が次回となります。
と、いうことで、それではまた、次回に。
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