09月11、12日のスクラップより

野暮用で昨日はパスしてしまったので、今日は2日分まとめて。
なんか、環境税・炭素税がらみの報道が多いようです。


◆ ◆みんな大好き、地球温暖化の話題◆ ◆

09月11日 朝日新聞
温室ガス25〜40%減求め、日本人ノーベル学者ら文書
 http://www.asahi.com/national/update/0911/TKY200909110333.html

これの報道って朝日以外にはないんだろうか。

>署名したのは、利根川進医学生理学)、白川英樹(化学)、野依良治(同)、小柴昌俊(物理学)、益川敏英(同)の5氏。

>海外の受賞者が中心となり5月にまとめた文書には、日本の5氏を含めて38人と1団体が署名した。

これをきっかけに機運が高まればいいな、ということで。


09月11日 時事通信(goo経由)
仏、温暖化対策で炭素税導入へ=CO2排出1トンで2100円
 http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-090910X446.html

09月11日 毎日新聞
フランス:炭素税導入「来年から」 大統領が表明
 http://mainichi.jp/life/ecology/archive/news/2009/09/20090911ddm003030134000c.html

こういう記事を聞くと、腐っても欧州だなぁ、と思う。


09月11日 AFPBB
温暖化で北極圏の生態系がずたずたに、米研究
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2640202/4563762

既存情報が中心だけれども、温暖化の影響による北極圏の諸問題についてよくまとまっている記事。積雪量の減少のほか南部からの生物種の移動(侵入)による悪影響もあることだとか。


09月11日 毎日新聞
排出量取引:大幅減少
 http://mainichi.jp/life/ecology/archive/news/2009/09/20090911ddm003040137000c.html

まあ、そういうもんだろうな、と。これを、対策の中で大きな比重をもたせてしまうとすると、ちょっと不安定要素が高くなりすぎる。


09月12日 神戸新聞(共同配信)
モルディブ、観光客に環境税検討 1日3ドル、温暖化で
 http://www.kobe-np.co.jp/knews/0002338578.shtml

これはアリだと思う。観光業界や議会などの反発がものすごく強そうだけれども……
 


◆ ◆経済と環境◆ ◆

09月12日 毎日新聞
エコポイント:エコになれぬ… 省エネ品に交換、たった0.04%
 http://mainichi.jp/life/ecology/archive/news/2009/09/20090912ddm008020025000c.html

ま、そんなもんだろ、と。てか、本来の目的はどう考えても消費拡大でしかなかったよな、これ。環境配慮型「商品」を買うこと以外の環境配慮型行動についての動機づけだとか、そういう観点がなさすぎ。



◆ ◆希少種・絶滅危惧種◆ ◆

09月10日 Record China(yahoo! 経由)
延伸してくる鉄道・道路に棲息圏脅かされる野生パンダ、2〜3世代後は絶滅の懸念も―中国
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090910-00000008-rcdc-cn

パンダだけに起こっていることではないだろうし、あるいは開発による生息地の寸断ということも世界各地の開発地域で同じように起きていること。


09月11日 ナショナル ジオグエラフィック
シャチを悩ませる船の騒音問題
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=14226647&expand

>大勢の人が集うパーティ会場では声を張り上げなければ相手に話を伝えることができないが、ホルト氏の研究チームはシャチでもそれに似た行為を確認したことがある。船の雑音に負けないよう、一部のシャチが音量を上げてコール交換を行っていたというのだ。

>現在この地域のシャチは、船の雑音のせいで狩りの際の消費エネルギーが増えている可能性があるという。 

>また、鳥を対象とした過去の研究では、周囲の雑音に負けないよう声を張り上げると、酸素の消費量が増えることが確認されている。その結果として代謝率が急上昇し、蓄積されていたエネルギーが使い果たされてしまうのである。

>「まだ推測の段階だが、同じ現象がシャチにも起こっているのではないか」とホルト氏は言う。

シャチには、何の落ち度もないというのに。



◆ ◆侵入種・移入種・外来種◆ ◆

09月11日 琉球新報yahoo! 経由)
オオヒキガエル捕獲大作戦 功労で喜友名さんら表彰
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090911-00000009-ryu-oki

おお、これはスゴイ。

特定外来生物オオヒキガエルの「石垣島オオヒキガエル捕獲大作戦」(環境省主催)の表彰式が5日、石垣市環境省国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターで開かれ、最も多い1166匹を捕獲した喜友名茂さん(57)らが入賞した。全体では昨年(2582匹)の約2倍の5097匹が捕獲された。

>オオヒキガエル中南米原産の大型のカエルで、サトウキビの害虫駆除のために31年前、石垣島に持ち込まれた。

31年前くらいならば、もう既に外来種が問題になることが判ってきていた頃じゃなかったのかな。それとももうちょっとまだ時間が必要だったのかな。うーん。


09月12日 読み上井凛寸(yahoo! 経由)
大阪城の堀「外来魚天国」…水質悪化の恐れ
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090912-00000606-yom-soci

大阪市民としては、あまりにも馴染みの深いあのお堀でこういう事態が進行していたというのは、軽くショック。

>ハゼ科の魚類を研究する亀井哲夫さんらのグループが2006〜07年の間、約20回にわたり、大阪城の四つの堀で、地引き網や刺し網などで捕獲調査を実施。魚類や甲殻類など14種518匹を確認した。うちブルーギルが280匹、ブラックバスオオクチバス)が36匹

>亀井さんは1988〜89年にも、投網で小規模な調査を行ったことがあり、そのときにいた在来魚のモツゴが今回の調査ではかからず、フナやハゼ科のウキゴリも減っていた。亀井さんは「外来魚に食い尽くされた可能性がある。ここまで増えているとは」と驚く。

>外来魚の生態に詳しい滋賀県立琵琶湖博物館の桑原雅之学芸員は「元は釣り人が放したのだろう。在来の小魚が外来魚に食べられて少なくなると、動物プランクトンが増えすぎて、水質悪化を招く可能性もある」と話す



◆ ◆本日の新学説(植物系)◆ ◆

09月11日 日経新聞
コケにも先祖?陸上植物の起源でない可能性 基礎生物研が解明
 http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT1G1002Y 11092009&g=K1&d=20090911

これは興味深い。 



◆ ◆今週の原発さん◆ ◆

09月11日 毎日新聞yahoo! 経由)
伊方原発:配管の水漏れなど、トラブル2件発生 /愛媛
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090911-00000314-mailo-l38

8月16日、通常運転中の伊方原発1号機補助建屋地下で、地下水などを溜める湧水ピットの水位が上昇、調べると、2次冷却水系のポンプなどを冷却する鉄製の海水配管に水漏れを発見したとのこと。翌日に修理を行った。例のテンプレつき。


09月11日 毎日新聞yahoo! 経由)
福島第1原発:PCB入りコンデンサ、新たに10個紛失 /福島
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090911-00000150-mailo-l07

発がん性云々よりも、こう簡単にモノがポンポンなくなっていいところなのかどうか、という辺りの方が大きな不安材料じゃね?


◇ ◇ ◇

上原原発建設工事問題の件もとても気になっているんですが、
こうした実力行使がなされてしまうと、逆にそれを口実とした建設強行がより進んでしまうのではないか、と、
そっちの方がより心配です。


なにはともあれ、ではまた次回。

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