09月03日のスクラップから

やっと、仕事の山を越えた(みたい)です。
それまでの肩こりがスーッと引いていきました。
それでも、また明日からはハードな日々が始まるのですが。


そんなこんなで、今日のスクラップを。
若干古いものも、ちらりほらりと入っています。


【みんな大好き 地球温暖化の話題】

09月02日 AFPBB
グリーンランドの氷床は数百年以内に消滅か、過去の温暖化をもとに予測
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2512741/3281369

09月02日 AFPBB
「21世紀末には氷河が消滅」、国連環境計画が警告
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2512966/3283950

100年以内に氷河がなくなる……その世界が、想像できるか。



環境政策 系】

09月02日 日経エコロミー
東京都、省エネ対策に低利融資創設 中小企業向け
 http://eco.nikkei.co.jp/news/today/article.aspx?id=NN001Y042%2002092008
 
中小企業を対象にした点や低利といったあたり、実施されたら手ごたえがありそう。

>融資の対象は、中小企業が新規に導入する省エネ設備や大気汚染の原因となるベンゼンなど揮発性有機化合物の排出を削減する設備。中核機関がどれくらいの削減効果があるのか評価し、効果が高ければ高いほど通常の中小企業向け融資よりも利子を低く設定する

実際の使い方はこんな感じになるっぽい。期待。



【環境と開発 系】

09月02日 西日本新聞(goo経由)
川辺川ダム 人吉市長が反対表明 国に白紙撤回求める
 http://news.goo.ne.jp/article/nishinippon/nation/20080902_evn_002-nnp.html

09月02日 朝日新聞
熊本・川辺川ダムに人吉市長「反対」 知事判断に影響か
 http://www.asahi.com/politics/update/0902/SEB200809020003.html

五木の子守唄 で有名な川辺川のダム建設をめぐる展開。これまで中立だった市長による意思の表明。何かの圧力などがありそうな分野なんだが、恐らく言いづらいであろう部分についてきちんと述べている。

>市民の多くがダムに否定的。計画を白紙撤回し、住民の意見が反映された治水対策を講じるべき(朝日)

という、至極まっとうな判断。
環境という観点もさることながら、

>さらに近年多発するゲリラ豪雨にも触れ「予想をはるかに超えた大量豪雨に、果たして現在の治水ダムで対応できるのか」と疑問を投げかけ、護岸の強化や家屋のかさ上げのほか、植林の治水効果などを強調し「人吉球磨の自然を生かしきった経済施策の方が勝る」とした。西日本新聞

という、原則を見据えた判断は、市民の命を預かる首長の見解としては妥当なもの。

>「計画発表から42年。水害という被害よりも、ダム建設をめぐり、仲良く暮らした住民同士が賛成反対に回り、対立で生まれた不信感の方が重大な地域被害」西日本新聞

この問題提起は、かなり深い。


09月03日 神戸新聞
コウノトリに配慮 豊岡自動車道概略ルート案決定
 http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001406348.shtml

コウノトリはある種の象徴でもあること、とりわけこの地域では今 大いに盛り上がっている保護動物だからという贔屓から、案外サクッと環境配慮型のコース取りができた模様。これが、マイナーな動物や昆虫だったらこうスムーズに行くかどうか、とちらっと思ったり。も、したが、これをいい前例として、開発も極力環境に配慮した方向性でいくことが主流になっていくといいな、ということで。



【世界の森林】

08月31日 日経エコロミー
アマゾンの森林消失7割増 1年間で東京都の3.8倍
 http://eco.nikkei.co.jp/news/today/article.aspx?id=NN000Y643%2031082008

記事のトーンが不法伐採も厭わない民間人VS取締りを強化する政府関係者、という流れなんだが、実際には政府自身が森林をお金に換えたがっている面もあるということはツッコミしたい、これ。



【移入種 関係】

09月01日 毎日新聞
尾瀬国立公園:食害が深刻化 特別区でもシカ捕獲−−環境省方針
 http://mainichi.jp/select/science/news/20080901ddm041040126000c.html

本来尾瀬にはいなかったニホンジカによる進入と食害で、在来植物や希少種にインパクトがあるよ、という話。これまでも何度か指摘されていた話は見ていたが、出るたびにどんどん深刻になっている。

>木村吉幸・福島大教授(動物生態学)は「湿原を形成する泥炭は年1ミリずつ積み重なるが、シカは一度に数センチも踏み荒らし、被害は深刻 (後略)

残念だが、駆除に一票。
 


【最近の「反動」と思考停止】

08月21日 日経BPnet
なんとなく気持ちが悪い“エコ絶賛”の世論に物申す
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20080818/168149/

「なんとなく」と思考停止している方が気持ち悪くないのだろうか、というのがまず第一の違和感。そして、自分の論拠とする情報がベストセラーを飛ばした武田邦彦氏の著書のみ、という勉強の浅さとお粗末さ。せめて類書をもうちょっと読めば、まだ目が覚める(かもしれない)ものを。
「エコ」の中にもブームのもの、有名人がオシャレアイテムとして使うもの、広告業界からもてはやされているもの、企業が飛びついているもの、などがある一方で、そういう流れとはじぇんじぇん関係のない分野も多いんだが、この書き手さんはそういうエコもあるということは、知らないんだろうなあ、と。
金になるエコは大きく取り上げられ、金にもならない、あるいはニホンジンやニンゲン・ジンルイ・ホモサピエンスの加害性を突き詰められるだけで解決策のない不愉快なエコは、誰も話題にすらしない、という事実(でもまあ、それは別にエコだけではなく、他のキーワードでも存在している構造だがな)。
それはともかく、そこで目に付く「エコ」のハナシを見聞きした時の感情が、きらびやかで正論で肩がこるし説教されているようで不愉快で、という感想を抱いたのだとしたら、そこんところは強く同意はする、けれども。
自らの抱く「なんとなく」の中身を掘り下げることなく、それを揶揄する論調を読むことでカタルシスを得ているだけじゃね? という気がしてならない。
この書き手さんが取材すべきは、ニホンの「空前のエコブーム」とやらの内実を明確にすることと、それに対する自分の感情にきちんと向き合うことであって、売れた(ブームになった)トンデモ本に依存することじゃないと思うんだけどな。
主流(と自分が思っている)意見に対してカウンターを出すだけの知恵があるオレ、カコイイ、という姿勢って、頭の悪いネトウヨと同じだし。


(追加)
【本日の、カッコイイ動物たち】

09月03日 AFPBB
カナダのオオカミ、秋は肉よりも魚がお好み 英科学雑誌発表
 http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2513181/3285579

話の中身もとても興味深くかなり面白いが、写真もまたカッコエエ、と。

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