今日のトピックス、「アスベスト」「サクラソウ」「シロイルカ」「福島原発関連、作業員被曝問題、その他」「川内原発計画凍結か」「黄砂能とは」「ヴェトナム、ドイツ、米国の原発推進関連あれこれ」、など。
本日夕方の大型余震の影響なのか、自分の地震酔いが収まりません。
本当の地震が来た時にこれだと、ホント困るんですが……
原発情報が気になりますが、現時点ではあまり拾えていません。
とりあえず、今ある情報から。スクラップを。
◆ ◆震災と公害・アスベスト◆ ◆
04月11日 毎日新聞
東日本大震災:アスベスト状況、市民団体が調査−−宮城・南三陸
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20110411ddm012040040000c.html
被災し崩れた家屋などから出てくるアスベストの問題は、阪神淡路の時にも実は結構言われていた件。95年の夏近くまでマスクを手放さなかった阪神間在住の知人がいたことを思い出しながら。
>東日本大震災で倒壊した建物から発がん性物質のアスベスト(石綿)が飛散する可能性があるため、市民団体「中皮腫・じん肺・アスベストセンター」(東京都江東区)など3団体は10日、津波の被害が甚大だった宮城県南三陸町でアスベストの露出状況などを調査した。
必用な調査。頭が下がる。
◆ ◆希少種・絶滅危惧種(植物、動物)◆ ◆
04月11日 12:57 みんなの経済新聞ネットワーク(yahoo! 経由)
新横浜のサクラソウが開花−国内でも珍しい自生地復活プロジェクト /神奈川
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110411-00000024-minkei-l14
そうそう、園芸でよく目にするから意識し難いんだが、サクラソウの野生種は実は結構貴重。
>サクラソウはサクラに似た小さな花を咲かせる多年草。「古典園芸植物」としても知られ、園芸用に愛好家によって育てられることはあるが自生地は少ない。環境省のレッドデータブックの準絶滅危惧(きぐ)にも指定され、その自生地は保護対象となっている。
>同園のある小机周辺には昔、サクラソウの自生地があったとされていることから、3年前よりサクラソウの自生地を復活させるプロジェクトが始動。近隣の小机小学校(小机町)や園芸用のサクラソウの展示や情報交換などを行っている「横浜さくらそう会」が協力している。サクラソウの自生地を作る取り組みは国内でも珍しい。
この、緑の指を持つ人びとには、ただただ尊敬の念を抱くのみ。
04月11日 11:35 ロイター
シロイルカを保護へ=アラスカ州沖を重要生息地に指定
http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPjiji2011041100348
>1980年代のクック湾のシロイルカの生息数は推定で最大1300頭だったが、90年代にアラスカの先住民による過剰な捕獲によって数が減った。NOAAによると、ここ10年間はほとんど捕獲されなくなったにもかかわらず、生息数は減り続けている。現在の生息数は約350頭で、繁殖状況も良くない。クック湾のシロイルカは2008年に絶滅危惧種に指定された。
>科学者らはシロイルカの繁殖力が回復しない理由について調査中だが、商業船や石油・ガス採掘作業による海中のノイズ、都市から流出される水による汚染物質の流入、それにシロイルカの重要な餌であるサケの減少がその可能性として挙げられている。
産業団体あたりは石油・ガスの開発や、漁業、都市開発への影響を予測して、ご不満なんだとか。
◆ ◆ニッポンの原発さんと、そのおともだち・フクシマ後◆ ◆
04月10日 08:22 ニッカンスポーツ
政府被ばく基準増 原発作業員が拒否
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20110410-759169.html
ソースは共同からとのこと。
労働者が、一方的な条件悪化の設定に対してそれを拒否する権利を保障することをどう受け止めるか。もしも自分やったら、と胸に手をあてて考えてみる。
>高い放射線量下で電源復旧などにあたる福島第1原発の作業員が、2・5倍の被ばく線量上限アップを拒否していることが9日、明らかになった。厚生労働省が同原発の事故発生後に急きょ限度を250ミリシーベルトに引き上げたことについて、作業員を派遣する企業の多くが「現場が納得しない」などと反発。現在も従来基準の100ミリシーベルトを適用していることが、共同通信の取材で分かった。交代要員を含めて1000人を超える作業員は、大量被ばくの恐怖と闘いながら過酷な作業に従事している。
自分が負担する気の無い負荷を他者にのみ強いるということが、原発と共存する世界、ということやねん。
04月11日 10:49 読売新聞
非常用冷却機能せず?震災直後に1号機水位低下
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110411-OYT1T00389.htm
>東京電力の福島第一原子力発電所1号機では、先月11日の東日本大震災で電源を失った約6時間に、原子炉内の水位が核燃料棒の上端まで45センチと急激に低下していたことが分かった。
>ほぼ同時刻に2号機は同3・4メートル、3号機は同4・2メートルの水位があったことから、1号機がかなり早い時期に危機的状況に陥っていたことが確認された。
04月11日 12:02 Business Media誠(yahoo! 経由)
汚水処理場がないのにトイレを使うようなもの……日本の原発は
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110411-00000007-zdn_mkt-soci
>さらに問題なのは、核のゴミである。原子炉を廃炉にすれば高レベル放射性廃棄物が出るが、燃料を再処理したときにもやはり高レベル廃棄物が出る。この核のゴミの最終処分はそれぞれの国が責任をもってやることになっているのだが、処分場をどこに立地するのかが決まっていない。例えて言えば、下水道や汚水処理場が整備されていないのに水洗トイレを使っているような状態だ。
この指摘、そしてこの喩え、ものっそい昔から指摘されとることやねんけども(自分の知る限り20年以上前から)、それが未だに同じことをずっと指摘され続けている、という辺り、もうちょい正直になって点検していった方がいい。「科学技術の進歩」辺りの御題目が信仰になっている層は確実にいる。
◆ ◆ニッポンの原発さんと、そのおともだち(除く福島第一、第二)◆ ◆
04月11h 21:42 朝日新聞
川内原発の増設計画、凍結 鹿児島県が手続き保留を要請
http://www.asahi.com/business/update/0411/SEB201104110008.html
>九州電力は11日、計画中の川内原子力発電所3号機(鹿児島県薩摩川内市)増設について、当面手続きを見合わせる考えを明らかにした。鹿児島県の伊藤祐一郎知事がこの日、周辺の海の埋め立て申請など建設に必要な手続きを保留するよう求めたためだ。
>伊藤知事は「同意撤回はありえないが、安全性が担保されていないことが明らかになった。福島の事故が落ち着かないと、手続きは進められない」と話した。
落ち着いたら見直しはあるんかいな?
◆ ◆放射性物質の拡散に関するアレコレ(国外編)◆ ◆
04月11日 13:42 サーチナ(yahoo! 経由)
放射性物質が混じる黄砂に警戒感…新造語「黄砂能」誕生=韓国
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110411-00000055-scn-kr
以下は韓国での報道。
>気象庁は7日、明け方から降り出した雨は8日に止むが、中国のゴビ砂漠や内モンゴル高原で発生した黄砂が8日午前から朝鮮半島を覆うと発表。韓国メディアは「放射性物質が混じった雨に続き、放射性物質が混じった黄砂、いわゆる『黄砂能』の恐怖が広まっている」などと報じた。
>韓国原子力安全技術院(KINS)は、放射能雨への不安が高まった7日の雨水をが採取し、分析したところ、全国12カ所に設置している観測所で放射性物質ヨウ素131、セシウム137、134を検出した。放射線量はごく微量で、もっとも高い数値を記録した雨水を1日2リットルを1年間飲んだ場合でも、一般人の年間に浴びる放射線量1ミリシーベルトの20分の1程度の水準だった。
◆ ◆世界の原発さんとそのおともだち、を巡る人びと◆ ◆
04月11日 08:31 NNA(yahoo! 経由)
【ベトナム・インドシナ】住民への情報開示が課題:ベトナム原発予定地は今(上)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110411-00000007-nna-int
今日目にした報道の中で、一番参考になった。
>ベトナム中南部ニントゥアン省の第2原子力発電所予定地のビンハイ村タイアン集落。日本が受注予定の原発計画で全戸の立ち退きが予定されているが、月収200万ドン(約8,000円)にも満たない村人が、簡素ながらも生活に満足している様子が印象的だった。
>東日本大震災にともなう福島第1原子力発電所の事故発生から1カ月。ベトナム政府の原発建設方針に変更はない。しかし、現地を訪問すると住民への情報開示が適切に行われないまま計画が進んでいる印象を強く受けた。
>第2原発予定地はファンラン市の北20キロの海岸線が複雑に入り組みウミガメの産卵地もある風光明媚な土地だ。
カメ……(涙)。
>「ベトナムはインフラが足りない」といわれるが、これは日本やハノイなど外からの視点だ。地域住民から見ると、この10〜20年の間にトラックやバスが通れる道路が整備され、電気が供給され、農水産物市場が新たに創出され、「明日の生活は確実に良くなる」というハッピーな状況にある。日本の原発立地予定地のように、雇用創出や電源交付金による地域の活性化・福祉向上が進まないと「取り残されてしまう」という焦りも悲壮感もない。
>そのため、住民のほとんどは、原発立地や移転を望んでおらず、福島原発事故を契機に賛成から反対に転じた訳ではない。ただ、ベトナム人は表だって政府に抗わないだろうし、信用も期待も寄せず淡々としている。日本のメディアは「ベトナムでは反原発運動が起きにくい」と報じたが、こうした背景や報道・言論規制があることの視点が欠落している。
後編を待つ。
04月11日 11:40 ロイター
原発延命計画の放棄を=独環境相
http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPjiji2011041100356
ドイツの政治の駆け引き。
04月11日 日経ビジネスオンライン
米原発業界を守るオバマ大統領の事情
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110407/219354/?rt=nocnt
大統領とお金の関係。
◇ ◇ ◇
若干の積み残しがありますが、体調優先で今日はこれにて。
昨日、今朝、今と、ハクトウワシの巣では風が強いです。
⇒http://www.ustream.tv/decoraheagles?lang=ja_JP
明日の風が良い風となりますように。
それでは、また。
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